『夜は短し歩けよ乙女』 紹介

こんばんは、今日も今日とて夜に記事を書いている私です。

さて、今日は『夜は短し歩けよ乙女』についての紹介です。

『夜は短し歩けよ乙女』と言えば、今日映画化されて話題となっている、森見登美彦さんの大人気小説ですね。森見登美彦さんと言えば、アニメ「有頂天家族」でも人気を博している作家さんで、その文体はおしゃれで、優美な表現が特徴とされています。

(引用元:『夜は短し歩けよ乙女』90秒予告 URL:https://youtu.be/tmeU9GFJW3I)

そんな素敵な作家さんが手掛ける本作品『夜は短し歩けよ乙女』ですが、そのストーリーは私たちにとってとても身近に感じれるものだと言えるでしょう。

ネタバレを避けるためにこの物語について端的に説明するとすれば、この物語はファンタジー小説と言えるでしょう。主人公である「先輩」は年下の後輩である「乙女」に恋をしている。そして、彼女と親しくなるための外堀を埋める作戦(通称ナカメ作戦)を実行し続ける。そんな奥手な「先輩」の行動には気づくはずもなく、「乙女」は徒然なるままに夜の街を歩き回る。

と、あくまで端的に言葉に表せばこのくらいの内容です。とてもシンプルで単純な物語ですよね。

でも、この物語の魅力はそんな単純明快なストーリーの奥深くに佇む文体の美しさであったり、描写された風景の煌びやかさにこそあるのです。それはもうあなた方に読んでもらうしか実感してもらう方法がないのですが、それを言ってしまえば終わりですよね。

なので、出来るだけこの記事で『夜は短し歩けよ乙女』の世界観について理解してもらうために、この話の舞台の一つである先斗町についてお話したいと思います。

先斗町とは、京都の祇園や鴨川、木屋町通りの近くにある花街のことで、そこにはたくさんのバーや居酒屋が集まっています。外の道を歩けば京都ならではの美しい景観と、風情が楽しむことが出来ます。木屋町通りの方に出ると小さな川と橋があり、そこで川を眺めてぼーっとするのもよし、散歩しながら良い雰囲気の店を探すのもよし、少し現実の疲れがたまっていて、浮世離れしたいなあと思ったときにうってつけの場所だと言えるでしょう。

(写真:先斗町,木屋町通り川沿いの風景)

『夜は短し歩けよ乙女』の世界観について知るのであれば、映画を見るのが一番手っ取り早いかと思われます。映画の先斗町はとても綺麗に描かれているので十分それを実感することが出来るでしょう。また、映画も面白おかしく描かれているのでより楽しみながら見れるでしょう。

しかし、映画を見終わった後、「もっとあの世界に浸りたい!」「もっと浮世離れしたい!」とお思いの方も現れるでしょう。そんな方へはぜひ京都に行ってみてください。とてもいいところです。

さて、実際に先斗町に行く前に(できれば)ぜひ準備しておいてほしいことがあります。それは小説『夜は短し歩けよ乙女』の読了と、アニメ『四畳半神話大系』の視聴です。『四畳半神話大系』も先斗町の近くにある鴨川周辺が舞台になっている物語で、とても面白い作品となっております。

事前に二次元の京都の街並みを頭にインプットしておいて、それから現実の京都の街を見てみれば、二倍楽しめることでしょう。そして、帰って来てからも頭の中で「先輩」や「乙女」がその街で息づいていることを想像出来るのです。そうできたら、とても楽しいと思いませんか?

この記事を読んで、気が向いたらでいいのでぜひその世界に浸っていただけると嬉しいです。もしそうしていただけると小説の紹介する私冥利に尽きるというものです。

では、今日はこのへんで記事を書く筆をおかせていただきます。小説が読み終われば、書評の方の記事も読んでいただけると幸いです。

では、またお会いしましょう。さようなら。

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